トランプ新政権・予算・息も絶え絶えのアメリカン・ドリームを超弩級ハンマーでぶっ飛ばす・J・スティグリッツ

C'est Si Pont

2017年5月23日 トランプ新政権は初の予算教書を議会に提出し,その内容が公開された。

ケインズ左派・ロビンソンは軍事支出の経済効果に注目した。フリードマンが登場する以前の話だ。
経済恐慌を専攻したバーナンキは膨大な量的緩和を行ったが金融セクターへかなりの部分が流れた。その対応はバーナンキ後も引き継がれ、FRBは必要と判断すれば資金供給を躊躇せず行う。もし、供給された資金が適正配分され、更にそこから金融セクターへ反映され、且つ、その量が軍事支出が経済効果を生み出すに十分な資金量が市場に流れ出てでいれば、信用を活性させ米経済をインフレに導く母体になる可能性があるのではないだろうか?。市場には今月中にも基準金利引き上げを発表するかもしれないとの見方がある。FRBはインフレと失業率と両方の長-短期変化を睨み続けているだろう。

スティグリッツ自身もケインズの流れを汲む。
スティグリッツが例え話としてあげた皮肉は そのまま ケインズ内部の経済政策の視座の相違としてスティグリッツ本人にも当てはまるのではなかろうか。

ソ連は国家資源を適正に配分せず、それにより真っ先に民生が機能不全に陥り それが ソ連崩壊の原因となった。
ソ連共産党の各担当部署の実務官僚が自己保身的・国家資源の偏った配分を続け・それにより国家の経済破綻を招いた。
党の意向をそのまま実行して自己の立場を守った官僚の壁・それによる大崩壊・独裁国家の必然的帰結。
まさか そんな事が現実に起こるとはマルクスは夢想だにしなかっただろう。

同様に米・量的緩和が結局・金融セクターだけに向かい・失業率は長く低迷し その過程で無数の吸血虫にように群がった議員・企業・政党・更には 金融セクターからの人事的・政策的介入・草原の捕食者の如き凶暴なファンド・それにより米国経済への信認が深く毀損され・先行きが未だに不透明のままで推移している。ケインズもフリードマンもびっくり。

このインタビューでは・スティグリッツが軍事支出増額に表裏一体として密接に関連するものが経済に与える影響について言及を避けているような印象を受けるのだが。

さて どうなる事やら。

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