【中継】「ウクライナが犠牲に」米ロ主体の交渉に懸念の声…仏など欧州6カ国外相が共同声明でけん制 トランプ大統領「平和への道」強調も先行き不透明に

アメリカのトランプ大統領はロシアのプーチン大統領と電話会談し、ウクライナ侵攻をめぐり停戦交渉の開始で合意しました。

一方、トランプ氏はウクライナに譲歩を迫る姿勢も鮮明にしていて、交渉の先行きは不透明です。
ワシントンから、FNNワシントン支局の中西孝介記者が中継でお伝えします。

軍事侵攻から3年を前に、戦闘の終結に期待の声も挙がりますが、交渉の主体が米ロになることで「ウクライナが犠牲になる」と、懸念の声も出ています。

トランプ大統領:
(プーチン氏と)停戦の可能性について話し合った。停戦すれば殺し合いを止めることができる。おそらく近い将来に停戦が実現するだろう。

トランプ氏はプーチン氏との間で、停戦交渉の開始で合意したことを、「我々は平和への道を歩み始めている」と強調しました。

また、トランプ氏はプーチン氏との会談をサウジアラビアで行う可能性にも言及しています。

ただ、トランプ氏はウクライナが全ての領土をロシアから取り戻す可能性は低いとし、NATO(北大西洋条約機構)の加盟も「現実的ではない」と述べ、レアアースや資源などを確保すると繰り返しています。

ウクライナメディアは交渉の加速に期待を示す一方、「我々への圧力は強まるだろう」と伝えているほか、米ロが交渉の主導権を担えば、ウクライナの意向が無視され、大幅な譲歩を迫られるとの懸念も強まっていて、交渉の行方に注目が集まっています。

また、フランスやドイツをはじめ、ヨーロッパ6カ国などの外相は共同声明で「ウクライナとヨーロッパはいかなる交渉にも参加しなければならない」と表明し、アメリカとロシア主導で交渉が進むことをけん制しました。

ウクライナの隣国で多くの避難民を受け入れているポーランドのトゥスク首相も「私たちに必要なのは平和だ。ウクライナ、ヨーロッパ、アメリカは共に取り組むべきだ」と強調しました。

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