アメリカのトランプ大統領はウクライナが求める安全の保障について、ヨーロッパにやってもらうと話し、アメリカは保証しない考えを明らかにしました。
■トランプ大統領「レアアースをとても必要と」
トランプ大統領
「ゼレンスキー大統領が金曜日に来ることが決まりました。とても大きな合意に署名する予定です」
就任後初めての閣議が行われました。
トランプ大統領
「安全保障について、あまり多くを確約するつもりはありません。ヨーロッパにやってもらうつもりです。なぜなら、お隣ですからね」
ゼレンスキー大統領との会談を前に、トランプ大統領はウクライナの要求を突き放しました。
ゼレンスキー大統領
「私たちはアメリカと経済協定に向けて、すでに協議を進めています。ワシントンで協議できることを期待しています」
2日前のG7首脳会議でオンラインながらも、トランプ大統領に語り掛けたゼレンスキー大統領。期待を寄せていたのは、今後の安全の保証についてです。
日本時間の26日夜、ウクライナの国営メディアは、シュミハリ首相がアメリカとの最終案に安全の保証が盛り込まれたことを示唆する発言をしたと報じたばかりでした。
トランプ大統領
「我々はレアアースをとても必要としています。彼らは素晴らしいものをもっています」
トランプ大統領が求めているのは、ウクライナのレアアースです。
ANN取材班が訪れたチタンの採掘場所は、東京ドーム320個分という莫大（ばくだい）な広さ。トランプ大統領は、ウクライナの大地に眠るレアアースなど1兆ドル、日本円にしておよそ149兆円の見返りを主張しています。
トランプ大統領
「バイデン前大統領が金をバラまいてきたことを知っているから、今回の取引を国民は喜んでいます」
■“ガザの未来”披露…マスク氏の姿も
ウクライナに対して、アメリカファーストをどこまで強く要求してくるのでしょうか。その姿勢を示しているのが、ガザ地区についてです。
映し出された「ガザ2025 次は何？」の文字。トランプ大統領が日本時間の26日昼ごろ公開した動画です。
AI技術で作ったとみられ、札束が舞う場所を誇らしげに歩くイーロン・マスク氏やビーチでくつろぐトランプ大統領。横にいるのは、イスラエルのネタニヤフ首相です。
トランプ大統領
「アメリカはガザ地区を掌握し再建します。我々が所有します」
ハマスや周辺国からは反発する声が出ていましたが、そんなことはお構いなしです。
トランプ大統領の銅像に「トランプ・ガザ」という文字。まるで自らの所有物かのように、ガザの未来予想を描いています。
また、今後のウクライナについて、トランプ大統領はこう話しました。
トランプ大統領
「プーチン大統領ともゼレンスキー大統領とも、とても良い会話ができました。4週間前までは、誰も対話をできていませんでした。ウクライナができるだけ多くのものを取り戻せるよう、良い合意ができるよう全力を尽くします」
（「グッド！モーニング」2025年2月27日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp
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