懲役10年求刑も…父親“殺人ほう助”認めず執行猶予付き判決 すすきの“首切断”事件【報道ステーション】(2025年3月12日)

札幌すすきののホテルで男性が殺害され、頭部が持ち去られた事件。殺人ほう助などの罪に問われた父親に懲役1年4カ月、執行猶予4年が言い渡されました。

検察側が「主張が受け入れられなかったことは残念」とする判決でした。

渡邉史朗裁判長
「被告を実刑に処すべきであるとまでは言い難い」

12日は父親・田村修被告(61)の判決公判。ところが裁判長は、まだ裁判が始まっていない娘の犯行にまで言及しました。

渡邉史朗裁判長
「常軌を逸する犯行であり、自身の興味や嗜好を満足させる目的も相当程度疑われる」

おととしの夏、すすきののホテルに瑠奈被告と入った男性は頭部のない状態で見つかりました。起訴されたのは親子3人。瑠奈被告に凶器を買い与え、犯行現場への送り迎えをしたとして、殺人などを手助けした罪に問われたのが父親で精神科医の修被告です。

最大の争点は、修被告が娘の犯行計画を事前に知っていたかどうか。

これまでの裁判で、被告側は無罪を主張。

田村修被告
「購入した物品は殺害に使うものとは知りませんでした。スーツケースの中に頭部があると知ったのは家に着いてからでした」

一方で検察側は懲役10年を求刑していました。

検察側
「事件の2週間ほど前に家族会議が開かれてから刃物などの購入が加速度的に行われている」

12日の判決では…。

渡邉史朗裁判長
「被告は実の親であり、犯行を阻止できる唯一の立場にあった。死体遺棄・損壊を黙認したのみならず、瑠奈被告の犯意を心理的に促進した程度も決して小さくなかった」

死体遺棄と死体損壊のほう助の罪を認定。ただ、娘が殺人まですることを知っていたとは言えないとして、殺人ほう助などの罪は認めず、懲役1年4カ月、執行猶予4年を言い渡しました。

渡邉史朗裁判長
「瑠奈被告との関係が元に戻らない限り、再犯の恐れはないことなどを踏まえると、被告を実刑に処すべきであるとまでは言い難い」

娘の瑠奈被告については弁護側が精神鑑定を請求していて、公判の日程はまだ決まっていません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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