きっかけは「年収103万円の壁」?全国に拡大 札幌でも財務省解体デモ 専門家「次の選挙に影響も」

ネット上で注目が高まっている「財務省解体デモ」。目にしたことがある方もいるかもしれません。こちらは現在の札幌の北海道財務局前の中継の映像ですが、多くの人が集まってまさにこのデモが行われているんです。なぜ、財務省解体が叫ばれているのでしょうか。

加藤諒也記者)
「北海道財務局の前には非常に多くの人が集まっています。参加者は財務省解体と書かれたボードを掲げて声を上げています」。

北海道財務局が入る札幌市北区の合同庁舎の前に集まった人たち。参加するのは「財務省解体デモ」です。
SNSでの呼びかけで、きょう全国12カ所で一斉に行われています。

デモに参加した人)
「未来に対して大人たちが責任を持って何かできることをしないといけない」。
デモの主催者)
「まだまだ増税するような政府なので国民が声を上げるしかないと始めた」。

デモのきっかけは、去年の年末に巻き起こった「年収103万円の壁」を巡る議論。所得税の支払いが生じる年収のボーダーラインの引き上げについて、税収が減るとして財務省などが反対したことをきっかけに、財務省の政策を批判する声がネットを中心に高まっているのです。

「増税辞めろ!」

先月、東京の財務省前で行われたデモにはおよそ1000人が参加。日に日に高まりを見せる財務省解体デモについて、財務省のトップの加藤大臣は。

加藤勝信財務大臣)
「足元での消費者物価、特に食料品はじめ身の回りの物価の上昇賃金も上がっているものの、実質賃金が上がらない、こうした中で、それぞれの暮らし、また生活の中で負担感が高まってきている、こういったことが背景にあるものと承知をしております」。

石破総理も国会でデモについて言及しました。

石破総理)
「国民のみなさま方の不満・怒りが体現されていることを私どもは等閑視(無視)すべきでない。ご理解いただくべくさらなる努力をしていかねばならない」。

財務省解体を叫ぶ声はなぜ大きくなっているのか。専門家は、大きく2つの要因が考えられるとしています。

北海道大学 佐々田博教教授)
「税金負担が非常に重くなっているのを納税者が感じている。もう1つ挙げられるのは陰謀論的なところもあるんですけど、財務省がすべてを支配しているんではないかという意見があって現状のいろいろな問題に対して黒幕になっているという風な考え方がある」。

専門家は仮にデモが今後拡大していった場合、次の選挙に影響を与える可能性もあるとしています。
北海道大学 佐々田博教教授)
「財務省の権限が強すぎるとか、減税に対してもっと圧力がかかるという風なことが考えられますし、今後の選挙において大きなテーマの1つになっていくんではないかという風に思います」。

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