
政府は上昇したコメの価格を落ち着かせるため、再来週にも3度目となる備蓄米の放出を行うとともに、夏までは備蓄米を毎月放出することを決めた。こうしたなか、江藤拓農林水産大臣は、先月1回目に放出された備蓄米が10日にも全国各地のスーパーなどの店頭に並ぶと話した。
■上がり続けるコメ価格…スーパーは備蓄米放出に大きな期待
マルフク中浦和本店 福島晶彦店長
「とても楽しみではあって、そのおコメが本当にだいぶ少なくなっているのが現状で…」
さいたま市内のスーパーでは、さらなる備蓄米の放出に大きな期待を抱いていた。
江藤農水大臣
「上昇したコメの価格を落ち着かせるため、この夏の端境期まで切れ目なく政府備蓄米が供給されるよう、夏まで毎月、政府備蓄米の売り渡しを実施すること」
9日、江藤農水大臣は「夏まで毎月備蓄米を放出すること」、そして「再来週にも3回目となる、備蓄米の放出を10万トン行うこと」を石破茂総理大臣から指示されたことを明かした。
30代 女性
「備蓄米だけじゃなくて(コメが)出回ることによって(価格が)下がってくれるのであれば万々歳」
50代 女性
「本当に届くのかは不安ではあります。(コロナ禍の)マスクの時みたいにたくさん買っちゃって、手に届かないこともあるかもしれないなという不安」
コメの価格は上がり続けている。
福島店長
「(コメ価格が)毎週200円くらい上がっているのではないかと思うので、先月(5キロで)3000円台だったのが、4000円を超えてしまったので」
7日に農水省が発表した全国のスーパーでのコメ5キロあたりの平均価格は、先月30日までの1週間で4206円と13週連続で値上がりし、史上最高値を更新した。
40代 女性
「(子どもたちが)成長期で食べ盛りなのとスポーツをやっているので、おコメは買わざるを得ません。(価格が)下がればありがたいですが、(コメ以外も)家計的にいろいろ高くなっているので」
■きょう10日にも…各地のスーパーなど店頭に並ぶ予定
そんななか、10日にも備蓄米が店頭へ。
江藤農水大臣
「1回目の入札したおコメがスーパーの店頭に並び始めるのは、基本的には4月10日(きょう)ぐらい」
先月、2回にわたって計21万トンが放出された備蓄米。江藤農水大臣は8日、1回目に放出された備蓄米が、10日にも各地のスーパーなどの店頭に並ぶ予定であることを明かした。
各地の精米工場では小売店への出荷に向け着々と準備が進められ、関係者は期待をにじませていた。
JA全農長野 生産販売部 池田吉隆米穀課長
「一般的にはマーケットのメカニズムが働けば(コメの)取引価格の上昇に歯止めがかかる可能性が高いのでは」
一方で、首都圏などではすでに備蓄米の販売が始まっている店もあった。
全国展開する大手スーパー・イオンでは、店舗によっては備蓄米の取り扱いがあるものの、他のコメの店頭価格への影響はないという。
関係者によると、すでに備蓄米の販売が始まっている地域でも、他のコメの価格が「すぐに下がった」ということはなくく、価格の動向はまだ先行き不透明なところもあるという。
さらに、こんなところも…。
福島店長
「『備蓄米は無いですか?』と問屋さんに問い合わせたところ、問屋にも入っていなくて…。(備蓄米について)お客様からの声はあるんですが、販売できないという残念な感じもちょっとあるなと」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年4月10日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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