
5月31日夕方、佐賀市の児童福祉施設で55歳の女性職員が包丁で切りつけられ、殺害された事件です。佐賀県警は、事件当日、現場で現行犯逮捕した女を平田ミル容疑者(28)と発表していましたが、6月2日、女について中国籍の李綽楹容疑者(28)であることを明らかにしました。李容疑者の2歳の娘は事件が起きた施設に保護されていて事件当日、李容疑者は誕生日を迎えた娘と面会するために施設を訪れていました。親子の面会の場になるはずの児童福祉施設は、なぜ殺人事件の現場となってしまったのでしょうか。
逮捕された28歳会社員の女容疑を殺人などに切り替え送検
事件は5月31日の夕方、佐賀市金立町の児童福祉施設「乳児院みどり園」で発生しました。職員の川原千恵(当時55)さんが両腕などを包丁で切りつけられて死亡。警察は中国籍で会社員の中国籍の李綽楹容疑者(28)を殺人未遂の疑いで逮捕しました。(その後、容疑を殺人と銃刀法違反に切り替え)RKB 奥田千里記者
「容疑者を乗せた車が警察署から出てきました。これから身柄が検察庁に送られます」6月2日、佐賀地検に身柄を送られた李容疑者。取り調べに対し「記憶に無いから分からない」などと話しているということです。亡くなった川原さんについて、川原さんの自宅近くに住む人は「気さくだし、子供たちにも声掛けてくれるし、子供にも私たちにもよく声掛けてもらってすごく優しいという印象しかない」と話していました。
家族3人の暮らしに変化2歳の娘が児童相談所に保護
夫と娘の3人で暮らしていた李容疑者の生活が変化したのは5月12日のことでした。警察や李容疑者の夫によりますと、李容疑者が保育園で娘に暴言を吐いたため、児童相談所が娘を保護。李容疑者は翌日の13日に児童相談所を訪れ、「子供を返して」などと言って暴れたということです。両親と離れた2歳の娘は「乳児院みどり園」で暮らしていました。
事件当日に李容疑者から電話「娘の2歳の誕生日だから、乳児院に会いに行く」
事件当日の昼、仕事中の夫のもとに李容疑者から「娘の2歳の誕生日だから乳児院に会いに行く」と電話がかかってきました。夕方には、児童相談所から面会を許可するとの連絡があったため、夫はすぐに仕事を切り上げて乳児院に向かったといいます。その途中、警察から「容疑者が人を切りつけた」との連絡を受けました。
先に到着していた李容疑者突然怒り出し、川原さんに切りかかったか
李容疑者は5月31日の午後5時ごろに「乳児院みどり園」に到着したとみられています。殺害された川原さんが施設内で応対していたところ、李容疑者が怒り出し、包丁で切りかかったということです。取材に対し、李容疑者の夫は「もう少し妻をうまくサポートできた部分があったと思うし、被害者にも申し訳なく思う。今後の生活についてはまだわからない」と涙ながらに話していました。李容疑者がなぜ怒りだして、包丁で斬りかかったのか。警察が当時の状況や動機などについて詳しく調べています。
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