備蓄米「随意契約」26日開始 「1週間で店頭5キロ2000円」 コメ生産者に理解求める【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2025年5月25日)

 「随意契約」を打ち出した小泉進次郎農水大臣。24日は、札幌市を訪問しコメの生産者らと面会しました。

■備蓄米「随意契約」26日開始

小泉農水大臣
「異常高騰を抑えなければ、1回(備蓄米)2000円で水を差さなければ、より深刻にコメ離れが進んでしまう。こういった思いでやっているとご理解をいただいた」

コメの生産者
「(60キロ)1万円そこそこで政府は出すというから(5キロ)2000円くらいのコメにはなると思う。農家としては出していただいてコメの価格が安定してくれればいい」

 その後、講演会に出席した小泉氏。

司会
「農林水産大臣。衆院議員・小泉進次郎の…先生のお声を期待を込めて拝聴したいと存じます」

小泉農水大臣
「呼び捨てでいいです」

 備蓄米の放出方法と同様、「形式にこだわらない」姿勢を見せました。

小泉農水大臣
「(随意契約は)月曜日、正式に始めます。もしも事業者の方が手を挙げて契約ということになれば、今頂いている声の一つは、早ければ1週間程度で店頭に2000円の備蓄米を並べることができるという方が出てきている」

 コメの価格を巡っては、与野党から様々な意見が上がります。

 農水族として知られる、自民党の森山裕幹事長は次のように述べました。

「コメの値段が高い安い、色んな議論があります。再生産できる価格でコメが売買されることが大事。安ければいいというものではない」

立憲民主党 野田佳彦代表
「小泉氏がおっしゃるやり方で、早く店頭にもうちょっと安いコメが並ぶかどうか注目されるが、一方で生産者をどうするかという視点を忘れてはいけない。生産者が現場を離れていく可能性があると思うので、そうならない対策も同時に示さないといけない」

 一方、備蓄米の店頭価格を下げ、流通するコメ全体の価格引き下げにつなげたい石破政権。国会でも、総理自らその決意を語っていました。

石破総理大臣
「コメは3000円台でなければならない。4000円台ということはあってはならない。1日でも早くその価格を実現する」

国民民主党 玉木雄一郎代表
「3000円台に下がらなければ総理として責任取りますか」

石破総理
「責任を取っていかねばならない」

■小泉大臣起用は「起死回生」

 起死回生を狙う石破総理が小泉氏に白羽の矢を立てたのは、なぜなのでしょうか。

政治ジャーナリスト 青山知弘氏
「コメの値段は絶対に下げないと参院選は戦えない事情のなかで、小泉氏は改革派として知られているし、改革を大胆に進めます。劇薬を使ってでも起死回生の一発で、小泉氏に決めたということ。参院選があと2カ月のなかで、スピードを持ってやらなければいけないということは、間違いなく判断に影響したと思う」

 随意契約では、備蓄米のインターネット販売も模索するなど、新しい方針を打ち出す小泉氏。ただ、発信力の高い小泉氏だからこそ、リスクもあると指摘します。

「政策が個人向け消費者向けなのも、発信の仕方も、どんどん発信していく。今自民党の中では『あまり期待値を上げない方がいい』と、小泉氏に直接言ったという議員を知っている。国民の理解を得るということと、もろ刃の剣でリスクは大きい。小泉氏の発言が問題になったりすると、逆にマイナスになる可能性もある」

(「グッド!モーニング」2025年5月25日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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