
【2025.06.12 OA】
陸上の100メートルで、歴代の高校記録を塗り替えた新星スプリンターが金沢市の星稜高校にいます。7月に迫るインターハイに向け、究極の走りを追求する高校生スプリンターを取材しました。
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https://news.ntv.co.jp/n/ktk/category/sports/kt09a749da78e54725bfd477e3d0e3eb33
星稜高校陸上部。
星稜高校陸上部・清水 空跳 選手:
「練習用スパイクは3~4か月に1回は絶対、変えますね」
陸上部員:
「あり得ないです。替えても半年に1回とか」
「やることちゃんとやってるって思います」
「ストイックです」
星稜高校2年、清水空跳選手。
去年たたき出した記録から、なんと「サニブラウン超え」と言われているんです。
というのも…
去年、国民スポーツ大会の県予選では、100メートルのタイムは10秒26。
0.01秒を争う100メートルの世界で、たった2か月で0.4秒を縮め、さらにこの記録は、パリオリンピック代表のサニブラウン選手が残した、高校1年の歴代1位の記録10秒45を大きく上回りました。
星稜高校陸上部・清水 空跳 選手:
「100分の1、1000分の1秒で争って勝敗が決まる、一瞬で勝負が決まるのが面白いかなと思います」
そして、ことし4月には18歳以下の日本代表に選出。
初めての国際大会で、アジアナンバー1に輝きました。
星稜高校陸上部・清水 空跳 選手:
「チームジャパンというので、いろんな記事にも載ったりして、これからオリンピック目指したりとか、日本選手権とか優勝を狙っていく中では、少しは糧になったかなと思います。強い気持ち持って挑めるかなというところはあります」
身長164センチと、短距離選手としては小柄な清水選手ですが、その強みというのが…
星稜高校陸上部・清水 空跳 選手:
「ボルト選手とかだとデカい身長生かして、とてもデカいストライドで進んでと思うんですけど、自分は乗り込みの動作、上半身の連動が取れたりという、引き出し方はそれぞれかなと思っています」
「足を出した位置に対して、体を乗せるという動きなんですけど、ちゃんとできれば乗せて…乗せて… 体がしっかり足に乗ってくる」
星稜高校陸上部・西野 弥希 顧問:
「上半身と下半身の連動がすごく上手なところと、スタートからの加速に乗っていくところで地面の反発をもらうための接地の位置が正確。これがすごいところ。あんまりずれないので」
自分の体をしっかりと使いこなす抜群のセンスの持ち主ですが、想像以上の成長スピードに体がついていかず、去年7月のインターハイのあとには肉離れを発症。
2か月間、練習ができず、10月の国民スポーツ大会では優勝したものの、記録は10秒56とタイムを落としました。
それでも、見据えるのは世界基準。
さらなる成長に向け、新たな練習を追加しました。
星稜高校陸上部・西野 弥希 顧問:
「上半身と下半身の連動をきちんとさせるのに、ろっ骨を動かすことをテーマにしてろっ骨を動かして肩甲骨を動かすようにする、股関節が固いので股関節が動くようにストレッチ入れるという2点を冬季からやり始めて、少し成果が出たかなと」
5月30日。
この日、清水選手が出場したのは、インターハイにつながる石川県高校総体。
清水選手にとって、今シーズン初めての国内大会です。
2位の選手と0.34秒差をつけて余裕のフィニッシュ。
その記録は…
石川県記録、そして自己ベストを更新する10秒20。
さらに、オリンピック銀メダリストの桐生祥秀選手が、13年前に出した高校2年の歴代記録に0.01秒にまで迫りました。
県のトップ、そして、メダリストに肩を並べる存在に。
清水選手が次に見据えるのは…
星稜高校陸上部・清水 空跳 選手:
「大学で出れると、やっぱりインパクトもでかいと思うので、オリンピアンになって9秒台を出すということですね」
視線の先にあるのは、世界で戦える夢の9秒台。
その大舞台へ向け、前人未到の記録への挑戦は続きます。
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