
6月13日にイスラエルがイランを大規模攻撃
イランも報復攻撃
名目的には、アメリカとイランの核交渉の期限切れによるもの
トランプ政権は原発用も医療用も含めてすべての核濃縮をやめるように要求
→まず無茶な要求をして、妥協して話をまとめるいつものアレ
https://news.antiwar.com/2025/03/23/nsa-waltz-demands-iran-give-up-entire-nuclear-program-including-civilian-enrichment/
イスラエルにとっては我慢の限界
イスラエルの攻撃によりイランでは78人が死亡・320人負傷
革命防衛隊のサラミ総司令官・国軍のバゲリ参謀総長などが死亡
原子力研究分野の専門家も多数死亡
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250614-OYT1T50149/
イランによるイスラエルへの報復攻撃で3名死亡・70人負傷
https://www.asahi.com/articles/AST6F6S47T6FUHBI001M.html
月曜日時点では24人死亡に
イランの反撃はかなりショボい
2024年10月にイランがイスラエルを攻撃したときも、ミサイル180発で死者ゼロ
明らかに本気でやっていない
やらないわけにいかないから、やったフリしてるだけで、イランは本気でイスラエルと戦争したくない
そもそもイラン本気でやる気なら、ハマス・ヒズボラ・アサドがやられるのを傍観してない
15日スプートニク報道
イラン外相「非核国の保証合意を締結の用意がある。
だが、イランの原子力産業の権利排除が目的であるならば、イランは当然、取引には応じない
イランは、イスラエルがイランへの攻撃を中止した場合、同国への攻撃を停止する。」
■すごすぎるイスラエルの諜報力
奇襲攻撃で要人が次々死亡
ミサイル攻撃だけでなく、イラン国内に潜入した工作員によるドローン攻撃も多用された
24年7月。ハマスの最高幹部ハニヤ氏を殺害
テヘラン市内のホテルに滞在していたところミサイル攻撃で死亡
ヒズボラ最高指導者ナスララ氏を殺害
24年9月にベイルートの地下シェルターへの空爆でヒズボラ幹部を一網打尽
ナスララ後継者のサフィエディン師も10月に空爆で殺害
ハマスの最高指導者シンワル氏 兄弟ともに殺害
イスラエルは敵対勢力の幹部のリアルタイムの居場所を把握している
イランは太刀打ちできない
他のアラブ諸国(サウジ・トルコ)も、イスラエルを口で非難するだけで、制裁も抜け穴だらけ
イスラエルがパレスチナを消滅させて問題が最終的に解決する方が長期的に得だと思っている
■イスラエルの戦争目的
6月14日FOXニュースがネタニヤフ首相にインタビュー
「イスラエルの作戦の目的は、イスラム政権による核兵器と弾道ミサイルの脅威を阻止することです。」
https://www.foxnews.com/media/benjamin-netanyahu-sit-down-fox-news-bret-baier-amid-israeli-conflict-iran
中東で長年続いたの紛争集結・和解の前に、イスラエルの安全保障確立のためにイランの力を削りたい
23年からガザ侵攻でパレスチナ人をエジプトとヨルダンに追い出して最終的に解決し、レバノンのヒズボラ・シリアのアサドを崩壊させて緩衝地帯を創設
アラブ諸国にパレスチナ消滅を認めさせる
ガザでの残虐行為もイランへの一方的な攻撃も、そのための脅し
根本的な要因は、アメリカの中東撤退が避けられないため
アメリカに頼らないイスラエルの自立体制を確立する
トランプ大統領
イランとイスラエルは、私がインドとパキスタンに結ばせたように、合意を結ぶべきです。そして必ず結ぶでしょう。
現在、多くの電話会議や会合が行われています。
私は多くのことをしていますが、功績として認められることはありませんが、
それで構いません。国民は理解しています。中東を再び偉大な国にしよう!
プーチン大統領と長時間話し合い、「イスラエルとイランの間のこの戦争は終結すべきだ」と合意した。
https://truthsocial.com/@realDonaldTrump/posts/114683261634430212
■イランは核兵器を開発していない
25年3月にトランプ政権のギャバード国家情報長官が「イランは核兵器を開発していない」と明言
https://news.antiwar.com/2025/03/25/us-intelligence-says-iran-is-not-building-a-nuclear-weapon/
イランの核濃縮は、原発用核燃料や医療用アイソトープ製造のため
核兵器を作っていないことはIAEAもアメリカも認めている
イラクにいちゃもんつけて戦争起こしたときと同じ
アメリカを動かしたのはイスラエルだが、当時とは状況が大きく違い、いまイラン大戦争をしても自滅するだけ
■中東関係の図解
イラン・イスラエルともに国内に過激派がおり、スムーズに和解は難しい
特にイスラエル国内の過激派は、イギリスが仕込んだ反イスラエル工作員が入っている
パレスチナ問題はイギリスの三枚舌外交が発端。
イスラエル極右のふりをした反イスラエル自滅戦争派
イギリスの呪を断ち切りたいネタニヤフ
ネタニヤフは過激派(リクード)と連立しており、リクードに従わないとスキャンダルで潰される
リクードをコントロールしながら、自滅戦争を防がなければいけない難しい立場
■トランプは米軍の中東撤退のために、イランとも和解したい
第一期政権でイラン核合意から離脱したのは、イスラエルからの圧力と、米国の覇権に寄生した世界秩序を壊すため
オバマの各合意がある限り、アメリカはイランを監視して中東の面倒を見なきゃいけない。それは御免
そのためなら、イランが中露と接近してもいいと考えていた
イランと中露の非米同盟が強くなれば、イスラエルは自然と自重せざるを得ない→冷戦化して戦争を抑止
第二期では、ウクライナ戦争を経てイラン・ロシア・中国・サウジの連帯がかなり強まっているので、
アメリカはこれ以上イラン敵視を続ける意味がない
新たな核合意の交渉へ
トランプはイランと和解して制裁解除したい
イランが何より望んでいるのは制裁解除・大産油国であるため制裁がなければサウジ並に豊かになれる
25年6月のニュースで、トランプ政権内で、対イラン強硬派の解任が進んでいる
国家安全保障問題担当大統領補佐官のマイクウォルツ
国家安全保障会議のエリック・トレーガー
西アジア担当副特使モーガン・オルタガス
https://responsiblestatecraft.org/morgan-ortagus-fired/
トランプが和平をすすめていたのに、ネタニヤフがイラン攻撃でメンツを潰した
ネタニヤフとトランプもプロレスをして不仲を演じ、トランプがイスラエルの反対を押し切ってイラン和平を進める口実を作る
攻撃されたのに、エスカレートを避けるイランはいい奴だということになり、トランプとの和解がすすむ
実際にはトランプはネタニヤフの得になる行動をしている(イスラエルの防衛圏確立と必要以上の戦争抑止)
イスラエルとイランは、表向き敵対しあいながらも、中東の二大勢力となり、サウジやトルコを加えたバランス・オブ・パワーが実現
欧米戦争屋が仕掛けた戦争の火種を焼き尽くすための大掃除
トランプは本気で世界の警察をやめるつもり
というか、アメリカ帝国の覇権衰退が避けられないから、ソフトランディングしようとしている
ヴァンス副大統領のスピーチ
25年・海軍士官学校の卒業式でスピーチ
トランプ政権は方針を転換した。もはや曖昧な任務も、終わりのない紛争もない。
我々は現実主義に基づき、中核的な国益を守る戦略に戻るのだ。
https://original.antiwar.com/James-Carden/2025/05/29/the-vance-doctrine/
日本もこの現実をはやく認識しよう
対米自立は必要だが、欧米戦争屋がいなければ、世界は案外平和かも知れない
#イスラエル
#イラン
#トランプ大統領
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