トカラ列島で震度6弱 6月下旬から地震発生1000回超、気象庁が注意呼びかけ 関西の備えは?

 鹿児島県のトカラ列島近海では6月21日から地震が相次いでいて、7月3日午後4時13分に震度6弱を観測しました。3日正午までの地震の回数は1000回を超えていています。

 鹿児島市から南に200キロ。7つの有人島と5つの無人島からなるトカラ列島。

 震度1以上の地震は、6月21日から7月3日正午までに1000回を超えました。
 2日、悪石島と小宝島では、震度5弱の地震が発生。そして3日午後4時13分ごろ、マグニチュード5.5の震度6弱の地震も発生しました。

 十島村役場 小宝島出張所・中村勝都志 所長
「最初のころは縦揺れが多かったので、さほど恐怖感はなかったけど、揺れ方が横に変わってきて、恐怖を感じる時もあります」

 島の小学校では、校庭に10メートルの亀裂が入るなど被害も出ています。

 10日以上も続く群発地震について、気象庁は――。

 気象庁 地震火山部・海老田綾貴 課長
「いつ終わるのかということについても興味・関心があると思いますが、残念ながらいつ終わるということは申し上げることができません。複雑なメカニズムで起こっている。いろんな説がありますので、このために この地震が起こったというメカニズムは、実はよくわかっていません」
(Q:新燃岳や南海トラフへの影響は?)
「おそらくないと思います」

 また、SNSなどで拡散されている“7月に大地震がおきる”との情報や、“トカラ列島で地震が多いと他の地域で巨大地震が起きる” などという情報については、「そのような事実は現時点ではなく、他の所で地震につながることはない」と否定しました。

 冷静に情報を見極める必要もありますが、有事への備えは重要です。

 大阪市内にあるホームセンターでは――。

 石川千智記者
「ホームセンターの防災グッズ売り場ですが、中には売り切れている商品もあります」

 ここ1週間ほどで防災用品の売り上げは約3割増。断水時でも使える凝固剤入りの簡易トイレが人気だということです。

 ロイヤルホームセンター森ノ宮・田中聡一さん
「(一部は)メーカーで商品がなくなっていて、代替え品等で対応しているが、仕入れている分のみでしか対応できていない」

 買い物客
「一応、水とか食べるものは、ちょびっとだけおいてます」
「発電機があるでしょ。当然バッテリーのクーラーボックスもあるでしょ。あと水を入れるタンクもあるでしょ。その時にいざ使えるかというと、多少疑問がありますけど」

 関西でも、いつ起こるかわからない地震。日ごろから防災意識を高めておくことが重要です。

◇◇◇◇◇

(中谷しのぶキャスター)
 トカラ列島近海で地震が相次いでいます。3日午後4時13分に震度6弱を観測しました。6月21日から、きょう午後4時半時点で 震度1以上を観測したのが1040回。うち今日は70回に及んでいます。

 きのう(2日)、気象庁が異例の会見を行いました。やはり回数が多いからということで異例の会見を行いました。

 今回のエリアの過去の地震は継続期間がそれぞれ異なるため、「(今回の地震活動が)いつ終わるかはわからない」ということです。
 一方で、南海トラフ巨大地震への影響は「おそらくないと思う」という回答でした。

 トカラ列島近海は、これまでも地震が多い地域ではあるんですよね?

(横須賀ゆきの解説委員)
 そうですね。2021年なども地震が発生し、2023年も発生しています。同じ地域での群発地震です。群発地震というのは、頻繁に地震が起きることです。

 震度4から震度5弱で、今回は震度6弱を記録していますので、この後気象庁の会見がありますから、徐々に震度が大きくなっている理由については、気象庁から一定の説明責任があると思います。
 その上で島民の方に安心感を与えるということも、非常に重要な役割かと思います。

 この辺りは、プレートとプレートがぶつかり合う場所です。本来ならプレートが沈み込んで歪みが出てくるんですね、歪みが爆発するようなエネルギーがあるんですけど。

 トカラ列島の場合は、そこから少し離れていて、トカラギャップと言われてるんです。この辺も、実は断層というのは、いろんな調査をされてるんですけれども、深い解明までは、まだまだ至らないということです。断層の解明の難しさというのも浮き彫りになった形だと思います。

 (中谷しのぶキャスター)
 南海トラフ巨大地震への影響は「おそらくないと思う」ということですが、
私たち関西に住んでると、南海トラフ巨大地震が気になりますが、発生確率は「30年以内に80%」と言われています。

 こういった防災グッズがあります。
 「防災リュック」です。こちらセットになっていて、2人用で35点がバッグの中に入っているんですけれども、約1万円で販売されています。もちろん違うメーカーで違う価格帯の商品もあります。
 他にも「ぬいぐるみ型」の商品もあって、お子さんなどは、お気に入りのものがあると、それを一緒に避難所に持っていきたいというお子さんもいらっしゃると思います。

 こういった防災リュックの中に水や缶パンなど8点セットが入っている商品も販売されています。

 こういう大きなものを買うのは…という方は、100円ショップで、ご自身で「防災ボトル」を作ることもできます。
 例えば必要な「ホイッスル」や「ミニライト」「圧縮タオル」そして非常食として「ようかん」、そして「携帯用トイレ」こういったものをボトルの中に入れて常に持ち運んでおく。
 こちら実際のものですが、中身を出せば水筒としても使えますし、自分に必要なものをまとめて、常に持っておくと安心にもつながります。非日常を日常に落とし込んでいくことが、防災の近道ですね。

 (横須賀ゆきの解説委員)
 そうですね。いま国などがすごく力を入れているのが、どうしても災害の時は皆さん不安になりますから、SNSとかも含めて「デマ」が飛び交いやすいということで、すぐに正しい情報を公の機関が発信する努力というところに力を入れてるんですね。それで少しでも皆さんにご安心いただく。
 当然、報道機関としても正しい情報を発信し続けて、皆さんに落ち着いて行動していただけるような放送も心がけていきたいと思っています。

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