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今回紹介するのは、 骨風 という本です。
十七歳、家出少年の人生は、挫折、家族解散、借金返済の自転車操業。老いてなお逃げ続ける脚力で描き切った、崖っぷちの連作集!
クマさんことゲージツカの篠原氏「文学界」発表の5作と書き下ろし3篇からなる連作集、2015年7月発売。副題「死んだらみんなおなじだもの」にあるように、強く家族、死、病、送った者たち、送られた者たちを意識した連作となっている。
篠原氏の作品は多く読んできたが、間違いなく第一に押す一冊となっている。
ストーリーテーラーとして一級であることは何度も書いたが、改めて人の心の機微に入る繊細な洞察には唸ってしまう。
中でも若松孝二監督(文中ワカマッさん)との流離のような興行旅での1作「花喰い」と、「蠅ダマシ」は秀逸であった。
8編のストーリーは冒頭から過剰な修飾を削ぎ落した言葉で淡々と刻まれていく。
だが読み終えた時、言葉がずっしりと持ち重りするのだ。
眼からそのままこぼれ出したような無垢な言葉は、勢いと、強さと、繊細さをにじませて着地する。
ヒトの痛み・哀しみ・無常を見つめる「オレ」の眼差しは、最後の一行まで揺るがない。
名著「人生はデーヤモンド」から34年経ったそうだ。長いこと待っていた甲斐があった!
以上、興味のあるかたは、実際の商品をアマゾンなどでご確認ください。
今回は、最後までお付き合いありがとうございました。
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