
“たけしの刺客”ビッグバンベイダーのデビュー戦は、藤波辰巳、木村健吾組vsビッグバンベイダー、マサ斎藤組。『イヤー・エンド・イン国技館』は、猪木vs長州と、たけしプロレス軍団参戦。という2つの目玉が用意され、チケットは完売。成功が約束されたかのように思われた。
しかし、ここで誤算が生まれる。ベイダーを売り出すために、猪木が控室で藤波にジョブを打診。つまりベイダーの負け役を依頼したのだ。しかし藤波はこれを断った。ここから歯車が狂い始めていった。
ベイダーが木村健吾に勝ったところで仕方がない。どうしても藤波がジョブを受けないのなら、猪木自身がやるしかなかった。
「じゃあオレがやればいいんだろう!」
猪木は控室で激しい怒鳴り声をあげた。
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