2人の北朝鮮兵がウクライナの捕虜に…“捕虜になる前の自死”を指示したメモも ゼレンスキー大統領は「戻す用意がある」(2025/1/13)

軍服を羽織った状態でベッドに座る男は、ウクライナで捕虜になった北朝鮮の兵士でした。

ウクライナ軍:
北朝鮮に戻りたいか?

ベッドに座る捕虜になった北朝鮮兵:
はい。

撮影された映像は11日、ウクライナのゼレンスキー大統領がSNSで公開したもので、2人の北朝鮮兵はロシア西部クルスク州でウクライナ軍の捕虜となりました。

もう1人の捕虜は、ベッドに横たわったまま毛布のようなものをかけられ、その右手には包帯が巻かれていました。

ベッドに横たわる捕虜になった北朝鮮兵:
1月3日に来て、隣の仲間が死んでいくのを見て防空壕(ごう)に隠れて…。

ウクライナ軍:
指揮官はなんと言ったか。誰と戦うと言ったか。

ベッドに横たわる捕虜になった北朝鮮兵:
訓練を実戦のように行うと言って…。

戦場に行くことを知らされていなかったという捕虜の北朝鮮兵。
さらに…。

ウクライナ軍:
北朝鮮に戻りたいか?

ベッドに横たわる捕虜になった北朝鮮兵:
ウクライナ住まいがいい。ここで住みたいです。

こうした中、ゼレンスキー大統領は捕虜にした北朝鮮兵士について、「金正恩(キム・ジョンウン)総書記がロシアにいるウクライナ兵の捕虜と交換できるならば、北朝鮮に戻す用意がある」と明らかにしました。

韓国の情報機関「国家情報院」によりますと、北朝鮮兵がロシア西部のクルスク全域で戦闘に参加していて、これまでに300人余りが死亡、2700人余りが負傷した可能性があるということです。

また、戦死した北朝鮮兵が所持していたメモには、捕虜になる前に自死するようにと北朝鮮当局が強要する指示が書かれていて、実際に北朝鮮兵がウクライナ軍に捕まる前に、金正恩総書記の名前を叫びながら手りゅう弾で自爆を試みたことも確認されたということです。

北朝鮮の意図について安全保障ジャーナリストの吉永ケンジ氏は「一つは反体制的な宣伝に利用されない。もう一つは情報の漏えいを防ぐということですね。もう一つは軍隊としての文化として、自分たちは精強たる軍人なんだと敵に捕らえられるなんて恥だと」と語りました。

一方、アメリカのトランプ次期政権の高官は、トランプ氏が今後、数週間以内にロシアのプーチン大統領と電話会談する見通しだと述べており、領土を巡って、ウクライナ側に妥協を求める可能性を示唆しているということです。

FNNプライムオンライン
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