
埼玉県八潮市で発生した道路の陥没事故は発生から72時間が経過しましたが依然として男性運転手の安否はわかっていません。今回の事故を受け宮城県は31日、管理する下水道管を緊急点検しました。
宮城・多賀城市でも点検
このうち多賀城市で行われた緊急点検では県中南部下水道事務所の職員4人がマンホールを開け、内部の壁面などを目視で確認しました。埼玉県で起きた道路の陥没事故を受け、国は全国の自治体に対し「直径2メートル以上」で、「晴天時に1日あたり30万トン以上下水を処理できる処理場と繋がる下水道管」を対象に緊急点検を要請しています。県内に対象となる下水道管はありませんが、県は、腐食が懸念される下水道管などがある11の自治体で自主的に点検しました。その結果、問題は見つからなかったということです。県水道局中南部下水道事務所 千葉隆史所長:
「これまで(点検を)やってきて極端な異常は発見されていないので、陥没についてはなかなか想定しづらい状況。今後も点検をして管路の維持に努めていきたい」
仙台でも多発する道路の陥没、その原因は
埼玉県八潮市で道路が陥没した事故は、下水道管の老朽化による破損が原因とみられています。こうした道路の陥没は仙台市内でも年間およそ80件起きています。2022年7月には、太白区日本平で幅1.6メートル、長さ4.5メートルにわたって市道が陥没しました。下水道管内の汚水から発生する硫化水素でコンクリートが腐食した結果、陥没が起きたみられていて、八潮市のケースと同じ原因とみられます。仙台市建設局下水道管理部 鎌田清孝下水道調整課長:
「八潮市の汚水管は直径4メートルを超えていたが、あそこまでの大きい管は、仙台市内では現在ない。大きくても2メートルを超える程度で、あそこまでの大きな被害は今のところ想定していない」市は、およそ5000キロの下水道管を管理していて老朽化した「コンクリート管」と衝撃に弱い「陶管」を対象に、毎年40キロを調査しています。仙台市建設局下水道管理部 鎌田清孝下水道調整課長:
「こちらの鉄筋が露出した部分が硫化水素によってコンクリートの成分が失われてしまった部分」
下水道管の改修方法は…
コンクリート管は腐食が進むと穴があくため、不具合を見つけた場合は下水道管に特殊な材料を入れて内側に新しい管をつくる「更生工法」で改修しているということです。仙台市建設局下水道管理部 鎌田清孝下水道調整課長:
「毎年40キロ程度の点検、調査をしているので、少しでも道路陥没が起きないように努めたい」仙台市は今後自主的な緊急点検を行うことにしています。下水道管は大きく分けて3種類あり、それぞれに破損の要因があります。
・コンクリート管→硫化水素によって破損する
・陶管→化学反応に強いが地震や道路上の交通などの衝撃に弱い
・塩化ビニル→硫化水素に強いが地震などで曲がりやすい紹介した更生工法のほか管ごと入れ替えるなどして対策するということです。
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