【スターダム】中野たむの契約解除 敗者退団マッチに敗れ…会見でも涙「スターダムは私にとって人生の全て」

【スターダム】中野たむの契約解除 敗者退団マッチに敗れ…会見でも涙「スターダムは私にとって人生の全て」 女子プロレス「スターダム」が4日、前ワールド王者・中野たむが正式に退団したことを発表した。

【写真】会見で涙する中野たむを見つめる上谷沙弥

 3日の後楽園大会で中野は因縁の上谷沙弥(28)との敗者退団マッチで痛恨の敗北。これで退団かと思われたが、上谷から「私はまだやりたりないけどな…じゃあ最後に1つだけチャンスをあげようか? 次は何をかける?」と慈悲の心を見せられた中野は「アンタを倒すチャンスがもらえるなら全部捧げてもいい。引退をかける」と涙を流し懇願。〝ラストチャンス〟として4月27日の横浜アリーナ大会で「敗者即引退マッチ」を提案されるまさかの展開になった。

 敗者引退マッチが決定的になったことで中野の退団が不透明になっていたが、4日に都内で開かれた会見で岡田太郎社長が「今回の試合を持ちまして中野たむ選手との専属選手契約の解除をさせていただきました。昨日の試合後に両者が引退をかけて戦うと強い思いがありましたので、こちらをお受けしたいと思います。そのため、中野選手とは4月27日まで当社主催の試合に一部を除き出場する契約を結ばせていただきました」と説明。

 また横浜アリーナ大会でのワールド王座と引退をかけたシングルマッチを正式決定するとし「その試合はセコンドの介入がないよう、両者1人ずつ、1対1で戦っていただくことをここに宣言します」とノーセコンドルールでの開催を約束した。

 岡田社長の言葉を受け会見に出席した中野は「フリーの中野たむです。昨日敗者退団マッチで敗北して、この度スターダムを退団させていただく運びとなりました」と報告し「今、1番憎い相手に情けをかけられて首の皮一枚で生かされていることが皆さんにどう顔向けしたらいいかわかりません」と涙を流した。その後、言葉を詰まらせた中野はしばらく沈黙すると「スターダムは私にとって人生の全てです。私からスターダムを取ってしまったら、プロレスラーという事実しか残ってません。だからプロレスラーという存在意義を全てかけて戦います。必ずこの人生最大の悪夢から這い上がって見せます。皆さん、最後まで信じて見届けてください」と頭を下げた。

 同席した上谷は「なんで上谷も引退をかけるんだって疑問に思った奴もいると思う。でも(中野が)プロレス人生全てを捧げて挑戦してくるって言ってるのにそれを受けて戦わないってダサくねえか? 私も人生全てをかけてやってる。この引退をかけるっていうのがその一つの覚悟であり証明」と語り「だから見ている奴らはいろんなことを思うかもしれないけど、その覚悟と生きざまを見届けてくれねえかな。近年の女子プロレスラーが成し遂げたことのないような新境地が見られると思うからよ」と呼びかけた。

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