
マイナンバーカードと運転免許証を一体化させた「マイナ免許証」の運用が始まりました。初日となった24日、各地でトラブルが発生しました。
■従来の免許と“2枚持ち”OK
24日、各地の免許センターでは、さっそく「マイナ免許証」を手に入れた人の姿がありました。
免許取得しに来た(20代)
「免許証との2枚持ち」
免許更新に来た(70代)
「3月24日スタートだったので、きょう来た。2枚持ち」
「少しだけ手数料が安い」「講習をオンラインでも受けられる」などのメリットがあり、政府は普及を後押ししていますが、従来の免許証も持ち続ける「2枚持ち」を選ぶ人が目立ちます。
というのも、もし「マイナ免許証」だけにしてしまうと、免許証の情報を確認したい時にアプリを使う必要があるからです。
これに頭を悩ませているのが、レンタカー会社です。アプリで確認するためには「暗証番号」「生年月日」「マイナカードの有効期限」に加えて「セキュリティコード」を入力する必要があり、客が手間取ることが予想されます。
しかも、今までは免許証をスキャンすれば、客の住所などの情報が自動で入力されていましたが、アプリだと画面を見ながら手入力しないといけないのです。
J-netレンタリース 業務部 森輝一郎部長
「これからゴールデンウィークとか控えているが、時間がかかってしまう懸念がある」
さらに、24日は初日から、こんなトラブルも起きました。
森部長
「持っていない種別の免許の情報が載っていました。『大型自動二輪』の表示が出ているということでした」
24日から運用が始まった「マイナ免許証」。その情報を確認するアプリでは、初日から、持っていない免許の種類が表示されるなどのトラブルが相次ぎました。
そうした不安もあってか、まだ「従来の免許証でいい」という人もいます。
免許更新に来た(70代)
「やっぱり身分証明書代わり。それは免許証が最高かなと」
■近い将来「免許証見せる」本人確認は行われなくなる可能性
しかし実は、政府は去年、不正防止の観点からこんな方針を発表しています。
国民を詐欺から守るための総合対策
「オンラインの本人確認は、マイナンバーカードの公的個人認証に原則として一本化し、対面でもマイナンバーカード等のICチップ情報の読み取りを本人確認において義務付ける」
つまり近い将来、「免許証を見せる」という形での本人確認は行われなくなる可能性があるのです。
さらに専門家は、物理的なマイナカードも不要になる未来を予測します。
石村耕治名誉教授
「G7の他の国々を見ていますと、官製のICカードを発行している国はもうない。スマホに直接格納するという国が多くて。たぶん日本もそうなると思う、将来的には」
(「グッド!モーニング」2025年3月25日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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