航空自衛隊T-4練習機が離陸直後に墜落 「ドンみたいな音…ガソリンぽい匂いが充満」池には“機体の残骸”が散乱 愛知・犬山市

航空自衛隊の練習機が、愛知・犬山市付近を飛行中にレーダーから消失。
「入鹿池」と呼ばれる農業用のため池に墜落しました。

上空からとらえた映像には、機体とみられる残骸が池の至る所に散乱し、日の丸のような赤い模様のようなものも見えます。

練習機が池に墜落したのは、14日午後3時ごろ。
釣り人などから「ジェット機が落ちたようだ」などと110番通報が相次ぎました。

また、消防には「自衛隊の練習機のような飛行機が入鹿池に落ちた」という情報が相次いで寄せられました。

林官房長官は午後の会見で、練習機の墜落情報について「航空自衛隊所属のT-4機が小牧基地離陸直後に墜落したと承知しておりますが、詳細は防衛省に確認中でございます」と述べました。

墜落したのは、2人が乗った航空自衛隊のT-4練習機。
隊員の操縦訓練などのために使われる機体で、エンジンは2基あり、燃料を補給せずに飛行できるものです。

まだ詳細は分かりませんが、この機体に訓練生や指導員などが乗っていた可能性もあります。

基地から墜落した池までは、直線距離で約13km。
周辺には住宅や小学校の他、博物館の「明治村」、日本モンキーパークなどがあり、もしも練習機が池ではない別の場所に落ちていたら大惨事になっていた可能性もあります。

現場を目撃した人は、「キューンというごう音で、本当に飛行機がめっちゃ近くで飛んでいる音がした後にドンみたいな音がして。その後に、たぶんあの辺ですけど、すごいガソリンっぽい匂いが充満していた」と話します。

離陸直後に墜落した練習機。
航空自衛隊の事故を巡っては、3年前の2022年1月、石川県小松基地に所属するF-15戦闘機が離陸直後に墜落し、隊員2人が死亡しました。

その後の調査で、パイロットが平衡感覚を失う空間識失調が原因とみられることが分かりました。

今回の事故の原因について、軍事評論家の高部正樹さんは「空間識失調症というのは、実際に飛行機が動いている、機動している姿勢と自分が感覚として持っている姿勢が、今自分がこういう姿勢をしているはずなのに飛行機が全然違う姿勢を取っていると、そこで自分の感覚がずれてきてしまう。だから、こういう天気のいい日だと外が見えて地平線も見えて、いわゆる視覚的に自分がどういう姿勢になってるって分かるので、そういう時は空間識失調症っていうのは起こらないので、陥った可能性はないような気がするんですけどね」と指摘。

防衛省は詳細を確認中としています。

FNNプライムオンライン
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