「古古米」売り切れ続出 わずか3日で販売 競争入札で契約の備蓄米「返還応じる」【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2025年5月30日)

 「随意契約」で売り出された5キロ2000円の備蓄米に注文が殺到しました。3年前に収穫された古古米の販売がショッピングサイトで始まりましたが、29日の販売分はすぐに売り切れました。

■各社、転売対策も実施

 29日午前10時ごろ、アイリスオーヤマの精米工場に届いたのは随意契約で購入した備蓄米、1万トンのうちの12トンです。

 ひび割れや変色がないか目視で確認した後、精米作業が行われ、わずか3時間後には袋詰めされました。

 もともとコメの販売で使用していた袋に「政府備蓄米」のシールが貼られ、出荷を待ちます。

アイリスオーヤマ 田中伸生管理本部長
「品質ともに問題ないというエビデンス(証拠)を取りましたので、安心してお客様のもとに届けられるのではないかなと思う」

 随意契約を結んだのは26日。農林水産省は来週からの販売を目指していましたが、わずか3日で販売までこぎつけました。

 5キロ2160円で販売された古古米は、予定していた分をすぐに売り切り、昼過ぎに販売を開始した楽天も完売しました。午後8時すぎには、LINEヤフーでも販売されましたが、こちらもあっという間に売り切れました。

購入できなかった人(SNSから)
「備蓄米、ずっとねばったけど買えなかった」
「いい値段だと思っていたのに、全部売り切れ。物価高で苦しいけどコメ食べたい!」

 運よく購入できた人は、このように話します。

30代主婦
「午後からってニュースでは言っていたので、午後っていつだろうって思いながら、正午くらいには楽天の(購入ページの)ところに入って、買えたらラッキーかなと思って。味が普通のものと変わらなかったら、普通に食べようと思う。あまりおいしくなかったら、炊き込みご飯とかカレーとか、味の濃い料理にして、食べようかなと思っています」

 販売直後から更新ボタンを何度もクリック。手持ちのクーポンも使えたため、5キロのコメが1538円で購入できました。

 価格が高騰しないように、楽天は「転売目的でのご購入は固くお断りいたします」など、5項目にチェックを入れなければ買えない仕様に。アイリスオーヤマも、転売対策として購入は1人月1点までに制限しました。

 メルカリとLINEヤフーは、備蓄米の出品を禁止すると発表しています。

■3回の競争入札で放出された備蓄米は?

 懸念されるのは、これまで3回の競争入札で放出された2023年と2024年産の備蓄米が売れなくなるのではということです。

 国会では29日、このような議論が交わされました。

国民民主党 舟山康江参院議員
「一般競争入札の備蓄米が、売れ残ったり宙に浮いたり、まさに、せっかく売ろうと思ったところに国の政策のせいで売れなくなったとならないのか。この辺の不公平感をどうするのでしょうか」

小泉進次郎農水大臣
「仮に今までの1回目~3回目の競争入札で契約された方が、不公平感を感じて返還をしたいということがあれば、我々のほうで対応して有効に活用させていただきたい」

(「グッド!モーニング」2025年5月30日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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