なぜ、あなたはバイトで覚えが悪いのか?

0:00 開始
0:49 本題
1:15 言葉の定義
1:57 帰納でやらせたい店
3:00 それでも演繹でやりたい
4:05 演繹は実情に合わない
4:30 資本主義社会の問題点
5:16 現場には現場のやり方
6:11 それでも僕はシステムを理解したい

大野と申します。
ちょうど6年前の今頃、初めてのアルバイトを終えた私は絶望感でいっぱいでした。

仕事の出来に関わらず、ただ私の時間がお金に変わっていくという虚しさ。
今を生きるためのお金を、今生きているこの瞬間を売ることで得ているんだという気づき。
こんな熱いもの触れるわけないだろ、という食洗機から出てきたあとの食器への怒り。

吐き気がしました。全てが無駄に感じました。
そんな気持ちのまま帰るので、帰宅後にやっていた『あなたのことはそれほど』や『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』をただぼうっと観てしまっていたことを覚えています。

それからもバイトに行くたび、
「そんな早く揚げられるわけないだろうが」
「揚がってる天ぷらあるんだから、そこから取れよ、揚げたてくださいじゃねぇよ、チェーン店だぞ」
「急いで揚げたら火傷しちゃうだろうがよ」
「なんでかき揚げこんなに大量に出るのに一度に4つしか作れない上に作るの難しいんだよ」
「早稲田中退しただけの奴がバイトで天才ぶるなよ」
「埼玉のヤンキーが先輩なの地獄すぎるだろ」
「このヤンキー大学生なのかよ」
「埼玉ではこれが普通なのか?」
「なんでこんなに忙しいのに埼玉ってだけで時給が850円なんだよ」
「なんで金稼ぎにバイト来てんのにおめえらと打ち上げいかなきゃならねえんだよ」
「廃棄する天ぷら食わせろよ」
「廃棄する天ぷらを、安くもらえるみたいなサービスとかねえのかな」
「そういうサービス作ったら儲けられねえかな」
「まあ無理か」
「あ〜塾講師とかやりて〜」
など、ひたすらバイトへの文句を考えながら天ぷらを揚げていました。

そんな恨みを抱えながら生きていた頃、サークルでバイトをしていない子に「2次会行こうよ!」としつこく誘われたときに、
「おまえにとってはこの『2時間飲み放題3,000円』なんてただここから2時間楽しいだけかもしれねえけど、俺はまずこの2時間のために3時間半働かなきゃいけなくて、それでもしこの2時間が楽しくなかったらお前は2時間つまらなかったな〜で終わりかもしれないけど、俺は5時間半の地獄を過ごしたことになるんだけど、それわかって誘ってんのか?」とキレたことがあります。
こいつがそのあともずっと仲良くしてくれていたんですが、奇跡だと思います。

そのバイトは3ヶ月で辞め、自分に合ったバイトを探し、多少は心に余裕を持って生きることができております。
気づけばアレから6年、未だにバイトをしており、並行して就職活動を行なっております。
このような経験を活かし、御社へ入社した後も活躍できるのではないかと存じます。
以上が自己紹介になります。
本日はよろしくお願いいたします。

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