
参議院選挙は終盤に近づくにつれ、参政党への支持が拡大していると報じられています。その影響か、各党の演説内容にも変化が生まれています。
■批判、反発、分析…各党の反応は?
お決まりの掛け声で盛り上がる演説会場。
参政党 神谷宗幣代表
「全国、日に日に聴衆が増えてきていて。すごいたたかれるが、たたかれた分だけ人が増えるようなところがあって。本当にたたかれると私は嫌だが、それが逆に応援につながっているところがあると思う」
参政党の勢いを意識してか、与野党の言動にも変化がありました。
自民党総裁 石破茂総理大臣
「一部の外国人による犯罪や迷惑行為、各種制度の不適切な利用など、国民が不安や不公平を感じる状況も生じています」
参議院選挙の争点となっている「外国人政策」。政府は司令塔となる「外国人との秩序ある共生社会推進室」を内閣官房に新設しました。
自民党総裁 石破総理大臣
「ルールを守らない方々への厳格な対応や、外国人を巡る現下の情勢に十分に対応できていない制度・施策の見直しは政府として取り組むべき重要な課題」
「日本人ファースト」を主張する参政党の勢いへの危機感が背景にあるとみられます。
公明党 斉藤鉄夫代表
「『対立を超えて、誰もが安心できる平和と共生社会の構築を』という声明を発表」
「分断で力を得る政治とは一線を画す」と訴える公明党。参政党との差別化を図る狙いもあるとみられますが…。
公明党 斉藤代表
「特定の政党を念頭に置いているものではございません」
参政党の政策を批判しているのは、立憲民主党と社民党です。
立憲民主党 野田佳彦代表
「もう一つ負けちゃいけないライバルが出てきた。“日本人ファースト”。『日本ファースト』だったら自国第一主義という意味だと思う。『日本人ファースト』って、これ差別主義じゃありませんか。排他主義じゃありませんか。そんな国になっていいんですか」
社民党 福島みずほ党首
「参政党は、終末期の延命治療について自己責任とする公約を出した。野たれ死にすることになってしまう」
共産党とれいわ新選組は、自分たちへ向けられた発言に反発しました。
共産党 田村智子委員長
「(参政党が)治安維持法で日本共産党員を弾圧したことは正しかったと言っている。なんと恐ろしいことでしょう。これはもはや政党政治家がやるべきことではない」
れいわ新選組 山本太郎代表
「れいわ新選組が移民政策に賛成だと言っている。私に対して移民政策が賛成だって。それ言ってるの誰、参政党中心。どうでもいいです、はっきり言ったら。調べてみてください」
一方で、国民民主党は参政党の勢いをこう分析しています。
国民民主党 玉木雄一郎代表
「参政党は神谷さんの主張が分かりやすいというのは、そうだと思うし。みんなは参政党はネットだと言うが、そうじゃなくて地方議員を地道に作ってきているし、ボランティアが一生懸命働いているという意味では、地に足のついた活動ができているからこそ広がっている」
日本維新の会と日本保守党は、参政党についての質問に次のように答えました。
日本維新の会 吉村洋文代表
「それぞれが主張するわけですけど、どの政党がこういう主張するからこうではなくて、日本維新の会として何を主張するのかというのが大切だと思う」
日本保守党 百田尚樹代表
「どうも勢いあるみたいですね。我々はもう自分の戦いをやるだけなんで、よその党がどうのこうの言うのは、1対1で戦うわけではないから」
(「グッド!モーニング」2025年7月18日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
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