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生ごみ堆肥の作り方
お家のキッチンから毎日のように出る生ごみから、野菜や花の堆肥が作れたら素敵だと思いませんか?
生ごみをリサイクルしてコンポスト化できるようになると、肥料代を大幅に節約でき、ごみの減量にも役立ちます。
今回の動画では、コンポストのメリットやデメリットのほか、誰でも簡単にできるコンポスト作りも合わせて解説します。
この動画を最後まで見れば、生ごみを使った堆肥を手作りできます。
本編は2部構成で、前半はコンポストの種類や仕組みについて、後半はコンポストのメリットとデメリット、コンポストの具体的な作り方を詳しくご紹介します。
動画にはChapterを設定してあるので、好きなPartをいつでも探すことができます。
訂正)ゴミ袋が☆枚300円という説明をしておりますが、4人家族で1日に1キロの生ゴミが出ると仮定した場合、1回のゴミ袋から作れる堆肥が300円以上になるというのが正しい解説です。大変ご迷惑をおかけしました!
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【目次】
0:00 オープニング
0:14 生ごみ堆肥の作り方
2:17 コンポストとは?
4:44 コンポスト化のメリット
8:07 コンポストのデメリットと解決方法
12:05 生ごみの風乾方法
14:40 虫の発生を予防する方法
17:54 発酵を早める方法
20:53 コンポスターの選び方
21:28 好気性発酵と嫌気性発酵
21:40 コンポスターの種類
24:54 コンポストの作り方
25:20 畑や広い場所がない人向けのコンポスト作り
25:58 用意するもの
26:34 コンポスト作りの手順
33:37 畑など広い場所で作る場合
33:51 用意するもの
34:18 コンポスト作りの手順
38:37 完成したコンポストの使い方
コンポストとは?
コンポストは直訳すると堆肥のことで、植物を栽培するのに古くから利用されてきました。
また、生ごみから堆肥をつくる装置のことを英語でコンポスター(composter)と言います。
昔は自然に任せたり、個人の経験だけを頼りにして作られたりしていましたが、近代的な技術として体系的にまとめたのが、イギリスの植物学者アルバート・ハワード卿で、インドのインドール地方でコンポストの研究を進め、堆肥づくりの方法、インドール式堆肥化法を確立しました。
コンポスト化のメリット
家庭の生ごみをコンポスト化できれば、以下のようなメリットがあります
1.ごみ袋代が節約できる
2.ごみ出しの手間が掛からなくなる
3.自作の堆肥を使うことができる・地力が向上する
4.化学肥料の使用量を削減できる
5.フードロスへの意識が高まる
6.暮らしに楽しみが増える
以上がコンポスト作りのメリットです
コンポストのデメリットと解決方法
コンポストにはデメリットもありますが、適切な管理や工夫をすれば、その対策はじゅうぶんに可能です。
デメリットその1、肥料成分が安定しない
デメリットその2、腐って悪臭が出る
デメリットその3 設置場所が限られる
デメリットその4 すべての生ごみが使えない
デメリットその5、コバエやハエなどの虫が発生する
デメリットその6、完成までに時間がかかる
デメリットその7 かき混ぜるなど手間がかかる
以上がコンポスト作りでのデメリットです。
コンポスターの選び方
まずはコンポストを作るためのコンポスターを選ぶことから始めます
農家では畑の一部を使って堆肥化させることが多いのですが、一般家庭では悪臭の不快感や虫の発生が近隣問題になりやすいので、専用のコンポスターを使うのがおすすめです。
好気性発酵型と嫌気性発酵型
生ごみを分解する微生物には、酸素を必要とする好気性のものと、酸素を必要としない嫌気性のものがいて、コンポスターにも好気性発酵型と、嫌気性発酵型の2種類があります。
好気性発酵は、微生物が酸素を使って有機物を分解し、急速に堆肥化していきます。
空気を取り込むための定期的な撹拌の手間がかかることや、分解速度が速い代わりに栄養分が失われやすいというデメリットがあります。
一方嫌気性発酵は、微生物が無酸素状態で分解し、堆肥化にも時間がかかりますが、栄養分が減りにくいという特徴があります。
酸素の少ない状態で働く嫌気性の微生物を利用するため、入れた後にコンポストをかき混ぜる手間がありません。
かき混ぜる手間がないのはいいじゃないの、と思うかもしれませんが
発酵と分解の過程でアンモニアが発生するため、密閉が不十分だと腐敗臭が広がるという最大のデメリットがあります。
以上がコンポストの発酵型とそれぞれの特徴になります。
コンポスターの種類
一般的に多く普及しているのは、土中式の設置型コンポストです。大型の製品でも比較的安価に購入でき、一度に大量の堆肥を作ることができるのがメリットです。
発酵は好気性、嫌気性、どちらも可能ですが、使い方によっては強い生ゴミ臭がするので、室内への設置や、密集した住宅地での利用には向いていません。
マンションや庭のない住宅では、回転式コンポストが向いています。微生物の働きが活発になる温度をキープする機能がついていたり、撹拌機能がついていたりするものまで種類は豊富です。
さらに脱臭機能付きや密閉型のコンポストを選べば、生ゴミ臭や腐敗臭がかなり軽減されます。
値段は土中式と比べると少しお高めですが、マンションや庭のない住宅ではかなり重宝します。
機械式のコンポストで代表的なものは、バイオ式電動生ごみ処理機です
バイオ式電動生ごみ処理機は、電気の力で攪拌・保温・換気し、分解を進めます。
フタ付きで臭いが気にならず、完成までがほぼ自動なので便利ですが、サイズがやや大きめで価格が高いのがデメリットです。
バイオ式電動生ごみ処理機の値段は、型式や機能にもよりますが、おおよそ9万~10万円程度します。
ミミズコンポスターは名前の通り、ミミズを使って堆肥作りをする珍しいコンポスターです。菌糸菌だけの発酵に頼らないので、臭いが少ないという大きなメリットがありますが、ミミズの冬眠中は発酵が進まない、植物性の残渣を中心に使う必要があるなど、ミミズの生育できる環境を整える必要があります。
以上が代表的なコンポスターの種類と特徴です
コンポストの作り方
コンポストの作り方は人によってさまざまですが、今回はなるべくコストをかけずに安く堆肥化する方法を2つ紹介します。
畑や広い場所がない人向けのコンポスト作り
コンポストは広い庭や畑だけでなく、自宅のベランダや狭い庭でも作ることができます。
コンポスト作りで問題なのは、設置するスペースの確保、切り返しの手間、悪臭などですが、これから紹介するやり方は、悪臭や汚濁水の心配がなく、しかも特別な道具なしで嫌気性発酵型のコンポストが作れます。
高額なコンポスターを買わなくても、身近にある道具を使って手軽に始めることができるので、やり方を覚えてぜひチャレンジしてみましょう。
用意するもの
蓋つきのポリバケツ
ビニール袋
米ぬか
もみ殻燻炭
古くなった栽培土
酢(200倍に薄めたもの)
市販の発酵菌(EM菌やバチルス菌、酵母菌、乳酸菌など。米ぬかの発酵菌だけでも十分に発酵するので、コストを押さえたいなら必ずしも入れる必要はありません)
コンポスト作りの手順
1.材料を細かく切る
2.米ぬかをまぶす
3.ポリバケツの底に培養土を敷く
この手順は最初の1回のみです
4.生ごみを投入する
5.米ぬかともみ殻くん炭を投入する
6.培養土を被せる
7.手で押さえる
8.容器をビニール袋で包んで密閉する
9.1~6の作業を繰り返す
コンポスターがいっぱいになるまで、1~6の作業を繰り返します
1. 生ごみを細かく切って水気を取っておく
2. 生ごみに米ぬかをまぶす
3. 生ごみをコンポスターに投入する
4. 米ぬかともみ殻燻炭を投入する
5. 培養土を被せて手で押さえる
6.容器に蓋をして袋で包んで密閉しておく
10.発酵が終わるまで放置する
11.乾燥させる
12.完成したコンポストを保存する
畑など広い場所で作る場合
畑など広い場所がある場合は、一度に大量に作れて発酵が早い、好気性発酵のコンポスト作りがおすすめです。
用意するもの
釣り鐘型のコンポスターまたは、底を切り取った大型の蓋つきのポリバケツなど
金網
防虫ネット、または不織布
米ぬか
畑の用土
市販の発酵菌(EM菌やバチルス菌、酵母菌、乳酸菌など)
撹拌用のスコップ、またはエアレーターなど
ブルーシート
コンポスト作りの手順
1.穴を掘って金網を敷く
2.コンポスターを設置する
3.穴を埋める
4.生ごみと用土を投入する
5.1日に1回以上かき混ぜる
6.防虫ネットを張る
7.容器が満杯になるまで4~6の手順を繰り返す
8.中身を切り返す
9.コンポスターから取り出す
10.熟成させる
11.完成したコンポストを保存する
以上が畑など広い場所でのコンポスト作りの手順です。
実際にやってみると、思ったほど手間がかからず、想像以上に楽しめるコンポスト作り、最初から完璧なものを作ろうとせず、肩の力を抜いてまずは気楽に取り組んでみましょう。
完成したコンポストの使い方
生ごみを使ったコンポストは、窒素を5%程度含み、肥料効果が高いのが特徴です。
そのため、一般に販売されている堆肥と同じように施用すると窒素過多になりがちです。
窒素は贅沢吸収といって、あればあるだけ吸収されてしまう成分で、苗は大きく育ちますが、軟弱な状態になってしまいます。
土中の窒素が過剰になると、花が咲きにくくなり、結実もしにくくなります。
また、病害に侵されやすくなったり、奇形果が発生したりなどの生理障害も起こりやすくなります。
生ごみコンポストのみで野菜や花を育てる場合は、畑の地力にもよりますが、通常の施肥量の30~40%ほど減量して施用しましょう
混ぜる割合は、用土の量に対して生ごみコンポストが1~2割程度が目安です。
コンポスト作りを覚えたら、家庭で出る生ゴミを大幅に減らすことができ、堆肥や肥料のコストも節約できます。
ガーデニングや家庭菜園に、コンポストを取り入れてみてはいかがでしょうか?
今回の動画を見て、コンポスト作りに興味をもってもらえていたら幸いです。
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