中国のトランプ関税報復措置にさらに報復で米中貿易戦争勃発…中国で組み立てのiPhoneは一体いくらに?

スーツ姿で待ち構えるドジャースのメンバーの前に現れたのは、アメリカのトランプ大統領。
昨シーズン、4年ぶりにワールドシリーズを制覇した彼らをホワイトハウスに招待したのです。

しかし、選手らに見せた笑顔の一方で、トランプ大統領はある国に対し、脅しともとれる新たな関税を課す考えを示唆。
これにより、iPhoneの価格が跳ね上がる可能性が出てきたのです。

トランプ大統領が先週、貿易相手の国や地域に示した追徴関税。
そのリストの筆頭に名前があったのが中国です。

トランプ大統領(4日):
我々は(中国に対し)34%の相互関税を請求するつもりだ。

アメリカは中国に対し、すでに20%の関税をかけているため、合わせて54%になります。

一方の中国は、対抗措置として10日からアメリカ製品に34%の追加関税を課すことを表明しました。

こうしたつばぜり合いに伴って注目されているのが、iPhoneの価格です。

アップル社のiPhoneの大部分は中国で組み立てられているため、アメリカに輸出された製品には54%の関税がかかることになるのです。

一部の海外メディアは、この関税にかかるコストをiPhoneの販売価格に転嫁する場合、43%値上げする必要があるとしています。

仮にそうなった場合、現在アメリカで約12万円で販売されている最新のiPhone16は、約17万円に。

最上位モデルの「iPhone16 Pro Max」は、現在の約24万円から33万円ほどに値上がりする可能性があります。

こうした中、トランプ大統領は中国に更なる追加関税を課す考えを明らかにしたのです。

トランプ大統領:
中国が8日までに34%の追加関税を撤回しない場合、9日から50%の追加関税を課す。

アメリカに渡る中国製品に課される関税は、単純計算で104%に跳ね上がります。

もしそうなれば、アメリカでのiPhone販売価格は更に高騰する可能性があります。

気になるのは、日本で売られるiPhoneの価格。

フジテレビの智田裕一解説副委員長は「Appleがアメリカだけでなくグローバルな価格体系の変更を余儀なくされれば、日本の販売価格も見直されてくる可能性はあるといえます。地域や為替による価格調整の影響が日本国内の商品にも波及して値上げなどにつながっていくことになるのか、関税強化後のAppleの戦略を注意深く見ていく必要がありそうです」と指摘しました。

トランプ大統領のコメントを受け、中国側は「最後まで付き合う」として引かない構えです。

FNNプライムオンライン
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