地震が頻発するトカラ列島 南海トラフ地震との関連に研究者「全くないと言っていい」 (25/07/01 15:11)

6月下旬から鹿児島県南部のトカラ列島で地震が頻発しています。南海トラフ地震と関連があるのでしょうか。

 鹿児島県の屋久島と奄美大島の間にあるトカラ列島。6月21日からトカラ列島では悪石島を中心に震度1以上の地震が700回以上起きています。

 なぜ、この地域でこれほど多くの地震が起きているのか。地震に詳しい鹿児島大学の井村隆介准教授に聞きました。

「トカラ列島の地震が起こっているエリアは、今回特別なわけではない。これまでに何回も群発地震が起こってきたエリア。プレート境界の地震ではなく、大陸側のプレートの中で起こっている。例えば、熊本地震や阪神淡路大震災のような都市の直下で起こる地震」(鹿児島大学 井村隆介 准教授)

 愛知・岐阜・三重の東海3県では、南海トラフを震源とする巨大地震の発生が危惧されています。トカラ列島の地震との関係性はあるのでしょうか。

「全くないと言っていいと思います。これまでにも(トカラ列島で)大きな地震が2021年などに起こりましたが、それで南海トラフ巨大地震が起こったことはない。南海トラフの周辺で(地震が)起こっているので、気持ち悪いと考える人もいると思いますが、今起こっている地震が将来の南海トラフで起きる地震に影響を与えることは考えなくていい」(井村准教授)

 私たちがトカラ列島の地震から教訓にすべきこととは。

「今の科学では、(地震が)いつ起こるか分からない。特に東海3県の方々は南海トラフで地震が起こるということに常に備える状況は変わらない」(井村准教授)

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