随意契約による備蓄米の売り渡しを巡って、新たな仕組みでの申請の受付が始まりました。
今回は、中小のスーパーやコメ販売店などを対象に8万トンが放出されます。
小泉農水相：
隅々までできる限り広く、多くの方に備蓄米が届くように、そんな思いで新たな随意契約を始めます。
今回対象となるコメは2021年産で、精米設備のあるコメ店に2万トン、中小の小売業者に6万トン、合わせて8万トンが売り渡され、事業者同士の共同購入も可能です。
売り渡し価格は60kgあたり税抜き1万80円で、農水省は店頭価格は5kgあたり1800円程度になると試算しています。
30日午前10時から申請の受付が始まり、東京都内のコメ店は早速申し込みを行っていました。
コンビニ大手3社は、前回の大手小売業者向けの契約申し込みが受理されず、今回改めて申請する方針です。
年間取扱量1万トン以上とする条件を満たさなかったなどのためで、先ほど申請が完了したということです。
一方、大手小売業者に売り渡された備蓄米は、店頭販売に向けた作業が進んでいます。
30日午前、「ドン・キホーテ」を運営する会社が精米作業を委託する工場にトラックが到着しました。
袋から出された玄米は精米作業にまわされ、白米へと形を変えていきます。
1万5000トンを購入した「ドン・キホーテ」の運営会社は、週明けにも都内の店舗で販売を始めたいとしていて、時期の前倒しが可能かどうか調整しています。
こうした中、イオンは6月1日から東京の1店舗、2日から千葉、愛知、大阪のそれぞれ1店舗で販売を始めると発表しました。
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