福岡県北九州市で中学生が殺傷された事件が急展開し、現場近くに住む43歳の男が逮捕されました。男は逮捕前、騒音トラブルも起こしていました。
捜査員に連れられ、家から出てきた男。
記者
「午前10時15分です。容疑者の男を乗せた車が入ってきました」
発生から6日目。事件は急展開を迎えました。
先週土曜日、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人が男に刺された事件。警察はきょう午前、現場近くに住む43歳の無職・平原政徳容疑者を殺人未遂の疑いで逮捕しました。
小倉南警察署 持丸宗德 署長
「先ほど、被疑者を殺人未遂の容疑で通常逮捕しました」
この事件では、中学3年の中島咲彩さん（15）が腹部を刺され、失血死で亡くなりました。また、一緒にいた男子生徒（15）も刺され、深い傷を負いました。
福岡県警 橋本浩輔 捜査一課長
「（容疑を）認めています。具体的文言としては、『確かにその行為をしました』と」
警察によると、犯行現場までは車で来たという平原容疑者。
記者
「平原容疑者はこちらの駐車場で10分ほど待機したあと入店し、犯行に及んだということです」
その後、再び駐車場に止めた車に乗り込み、すぐに現場を離れたといいます。
平原容疑者の自宅は店の南西方向にあり、直線でおよそ900メートル。車では5分ほどの距離。平原容疑者とは一体、どんな人物なのでしょうか。
近所に住む人
「最近は家の中も青く光っていて、変な光がついていてちょっと怖かった」
こちらは逮捕前、おととい夜に撮影した平原容疑者の自宅の様子。暗い中、窓ごしに部屋の中が怪しく光って見えます。また、きのうは緑色に。
近所に住む人
「怒鳴り声が聞こえるのも台所の方からで、それが3か月ぐらい前からぴたっとなくなった。奇声。軍歌というか、最近の若い人好みの歌ではなく、そういうのを大きい音で聞いていたり、寒いのに窓をあけて、音楽をぶわーって流していた」
今年5月と10月には、周辺住民から平原容疑者の“騒音”について苦情が寄せられていたといいます。
今回の事件、逮捕の決め手となったのが…。
福岡県警 橋本浩輔 捜査一課長
「防犯カメラ。県民から提供いただいたドライブレコーダー、百数十。この5日間で精査した。犯人に結びついたのは防犯カメラ」
現場近辺の防犯カメラや車のドライブレコーダー映像から、平原容疑者の逮捕につながったといいます。
犯行の動機に関して警察は、「まだ詳細な供述は得ていない」としています。
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