
ニセコバブルに陰りが見え始めています。ニセコ町で高級リゾートの開発を行う会社が裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかりました。一体なにが起きているのでしょうか。
廣瀬美羽記者)
「ニセコ町の市街地から車で10分ほどのホテルや別荘が建ち並ぶエリアです。あちらに建設中の建物があるのですが…人影は一切ありません」。
ニセコ町で建設が進められていた、「New World La Plume Niseko Resort」。スキー場に隣接し羊蹄山も一望できる抜群のロケーションに位置し、客室露天風呂を備えた部屋など全219室の高級ホテルと5つのプライベートヴィラからなるニセコ最大級のリゾートとして去年12月に開業する予定でした。しかし今月8日、この開発を担う香港系の会社が裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことが明らかに。
付近で働く人(Q:規模は大きく見えるがたくさん人はいた?)
「いました、けっこう仮設事務所に人がいましたよ」。
建設を担当していたゼネコンによりますと、2021年の着工から全体の3割ほどまで工事が進んでいたものの、去年6月ごろに作業がストップしたということです。
廣瀬美羽記者)
「建設現場のすぐそばにあるこちらの大きなマンションには作業員が住んでいたということですが、いま誰も住んでいません」。
このマンションの電気点検をしている業者によりますと、多い時にはおよそ100人ほどの作業員が住んでいたということです。一体何があったのか。HTBの取材に対し建設を担当したゼネコンは。
ゼネコンの担当者)
「契約に基づいた建設費の支払いが行われなかった」。
金が支払われず、このゼネコンから破産申し立てを受けた香港系の会社。民間の信用調査会社の帝国データバンクによりますと負債額は数十億円規模に上るとみられています。専門家は、建設費の高騰が背景にあると話します。
帝国データバンク札幌支店情報部 渡辺雄大部長)
「建設の部分でいくと非常にコストがあがっているいわゆる人件費」、「ニセコのあの場所に人を集めるとなるとものすごい建設費がかかる」、「リゾートなので投資案件でもあるので、投資が回収できるのか考えたときになかなか見合わなくなって開発自体が難しくなったのかなと考えられる」。
外資系企業による高級ホテルなどの建設ラッシュが続いてきたニセコ地域。今後はどうなっていくのでしょうか。
帝国データバンク札幌支店情報部 渡辺雄大部長)
「開発計画自体がいままでみたいにどんどん押し寄せるかというと曲がり角にきているのかな」、「今回の破産、大型プロジェクトが1つ中止になって頓挫してしまったというのはその1つの一例かなと思います」。
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