【コメ】2021年産「古古古米」を試食 味・香りは？ 備蓄米の予約販売開始、即売り切れも

随意契約した備蓄米の大手小売業者への引き渡しが始まり、予約販売のサイトではすでに売り切れも出ています。気になるのは、備蓄米の味と香り…。実際に『news every.』の鈴江奈々キャスターが食べてきました。

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ずらりと並んだお皿に乗っているのは、4つのおむすび。それぞれ2024年から2021年に収穫された備蓄米です。

鈴江奈々キャスター
「不思議なことに、香りだけで4種類、違う。古米臭のような臭いにおいは一切ない」

これまでに流通している備蓄米の多くは2023年産まで。もうまもなく流通するのが小泉農水相の肝いり、税抜き2000円での販売を目指す2022年産の“古古米”や、税抜き1800円での販売を目指す2021年産の“古古古米”です。

多くの人が、口にすることが少ない古いおコメ。その違いを、鈴江キャスターがリポートします。

鈴江キャスター
「2021年産と2024年産を、食べ比べてみたいと思います」

まずは、2024年産。

鈴江キャスター
「もっちりとした食感。しっかりと甘みを感じるおコメ」

続いて2021年産、いわゆる“古古古米”。

鈴江キャスター
「まず香りが気になります。古米臭ではないんですが、ご飯を炊きあげた直後に香るようなおコメの香りを感じます。こちら（2024年産）にはない香り」

では、味は…。

鈴江キャスター
「甘みの強さは（2024年産と）同じ銘柄だけど、若干弱い。炊き方にもよると思うんですが、一粒一粒のみずみずしさは24年産とさほど変わりはない。普段おコメを食べる意味では、遜色ないおコメの味」

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試食会を開いた、小泉農水相。

──大臣は食べ比べはした？

小泉農水相
「しました。正直、私は全部おいしくいただきました。やはり一人一人味覚も違うので、担当してくれた農水省の職員は炊飯器で炊き上がりの香りをかいでいる。ツンとしたとか感想を述べる職員がいたのも事実」

──ご家庭で大臣がお子さんと一緒に食べるおコメを買いに行くとしたら（備蓄米と通常のコメ）どちらを選ぶ？

小泉農水相
「棚に何が並んでいるかですが、私としてはこの機会に備蓄米も選び、普段買っているおコメも選び、両方食べ比べも家でやってもらいたい」

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放出される備蓄米の中では、最も古い2021年産の“古古古米”。30日から、販売予定価格をあらかじめ決めて行う、随意契約が再び始まります。対象は大手企業ではなく、街の米店や中小規模のスーパーです。

東京と埼玉で7店舗を展開する激安がウリのスーパーも、“古古古米”の随意契約を希望しているスーパーの1つ。

29日午後4時半ごろ、契約に関するオンライン説明会に参加しました。しかし、契約を申し込むための条件が厳しかったようで…。

スーパーマルヤス代表　松井順子さん
「（条件が）年間の米取扱量が1000トン（など）かなり大きい数字。うちのような小規模スーパーだと申し込みが難しい。政府も何千の会社との契約も難しい。そこは理解はできるんですけども、買いたい人、誰もが買えるわけではないと実感」

別の条件での参加を模索するということです。

もうまもなく、多くの消費者の手に届く備蓄米も。大手日用品メーカーの工場に届いたのは、2022年産の“古古米”です。玄米から、早速精米。

アイリスオーヤマ　田中伸生執行役員
「品質・味、いろいろな懸念の話も聞こえている。検査した結果、特に問題なさそうということで、安心して商品を届けられる」

税抜き2000円の“古古米”、6月2日には店頭に並びますが…。

29日から始まったネットの予約販売は、わずか45分で売り切れに。

この日、楽天グループも“古古米”の予約販売を始めましたが、こちらも約10分で売り切れとなりました。入荷次第、随時販売を再開するとしています。

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──備蓄米、いま残り30万トンほどに？

小泉農水相
「次の随意契約のものが出て行くと、残り30（万トン）」

──熱くなった市場を冷ます、備蓄米放出しているが、狙った通りにいかなかった時、次の一手に向けて動いていることは？

小泉農水相
「必ずこの（コメの）マーケットを落ち着かせないといけないという思いで、無制限に出していくと私は決めています。卸のみなさんもきのうお会いしたが、かなりマーケットの空気が変わっていると聞いています。世の中もおコメの価格が下がっていくんではないかという受け止めをしている方が多い。マーケットのマインドが変わってきたということを1つの変化の契機にして、今後の中長期のおコメの政策、生産者と消費者のみなさんの思いが一致するところを見いだしていきたい」
（2025年5月29日放送「news every.」より）

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