“瞬殺”で完売相次いだ備蓄米ネット販売 小泉大臣“古古古米”試食の現場では 30日から申し込み開始も中小スーパーから落胆の声【news23】|TBS NEWS DIG

29日、大手小売りへの引き渡しが始まった備蓄米ですが、早速、ネット販売では“売り切れ”が相次ぎました。30日からは中小のスーパーなどに向け、4年前の備蓄米=古古古米の申し込みが開始されますが、夕方発表された予想外の条件に落胆の声があがっています。

■備蓄米の販売が開始も…「現場の状況とはかけ離れた条件」

小泉進次郎 農水大臣
「町のお米屋さんの枠も作り、中小のスーパーにも枠を作り、その中でどれぐらい手が挙がっているかを見たいと思う」

中小の事業者にとって、待ちに待った“備蓄米の販売”。しかし、現場からはこのような声が上がっていました。

スーパー
「いやー、だめでしたね」

コメ店
「現場の状況とはかけ離れた条件だったかなと」

■小泉大臣「古古古米」を“生産年を知らず”試食かと思いきや…

職員
「では試食会を始めます。大臣まずは召し上がっていただきたいと思います」

5月29日、小泉農水大臣が記者を集めて行ったのは、30日から中小の事業者を対象に随意契約を開始する「古古古米」、2021年産の米を含む備蓄米の試食会です。

4年分の備蓄米を、どの年のものか隠した状態で試食しました。

小泉進次郎 農水大臣
「率直に、僕はどれ食べてもおいしくいただけます」

Q.大臣が令和3年(2021年)産と思うのは?

小泉進次郎 農水大臣
「ちょっと他よりも少し硬さを感じたのは、この赤い(印がついた)のなんですが…正解を見ます。…合ってた」

古古古米を的中させた小泉大臣ですが…

Q.古古古米を食べたのは初めて?

小泉進次郎 農水大臣
「そうですね、今日初めてです」

一方、この試食会の直前に各テレビ局のキャスターと1対1の形式で試食が行われました。

山形純菜キャスターも、生産年を隠した状態で試食してみました。

山形純菜キャスター
「全部おいしいですね」

小泉進次郎 農水大臣
「普通にいただけましたか。それでは正解を。こちら(赤)がお米屋さんや中小スーパーの1800円の(ものです)」

このとき、小泉大臣は「赤が古古古米」だと正解発表していました。しかし、その後の試食会で…

小泉進次郎 農水大臣
「ちょっと他よりも少し硬さを感じたのは、この赤い(印がついた)のなんですが…正解を見ます。…合ってた」

■備蓄米の契約条件に中小スーパーから落胆の声

5月30日から始まる、中小スーパーや町の米店を対象とした備蓄米の申し込み。小泉大臣は5キロ1800円で店頭に並ぶとしています。

ようやく訪れたチャンスに意気込んでいたのは、横浜市の「スーパーセルシオ」。

スーパーセルシオ和田町店 鶴田英明 店長
「今まで取り扱えなかったコメなので、それが取り扱えるのはチャンスだなと」

利用客も…

利用客
「(味が)落ちても安ければ買います。それくらいみんな困っています」

こうした中、夕方、中小スーパーなどへのオンライン説明会が行われました。しかし…

スーパーセルシオ和田町店 鶴田英明 店長
「年間1000トン以上の小売り事業者みたい、対象は。おそらく対象外になるのではないかな」

Q.率直に聞いて?

スーパーセルシオ和田町店 鶴田英明 店長
「残念ですね」

農水省が説明した、備蓄米を買える中小の小売業者は、年間1000トン以上の取り扱い実績が必要だということが判明したのです。

「スーパーセルシオ」は要件に当てはまりませんでした。

1000トン以上という数字は、専門家によると、10前後の店舗数を持つチェーン店などに限られるといいます。

新潟市のスーパー「ichiman」でも…

ichiman 高井栄二朗 店長
「(うちが年間で)20トンちょい。全然足りないです。なので、備蓄米は入らない確定」

■「まったくもって非現実的」引き渡し量に米店も困惑
 
一方で、精米能力を持つ米店は取り扱い実績の制限はありませんが、国から引き渡されるのが「最低10トンまたは12トン」ということで、これがネックになっているといいます。

山菊米殻店 雨間瑞秀さん
「最低ロットが10トンですから、30キロの紙袋でいうと334袋。置くところもないし、前の道に10トン車が入ってこれませんし、まったくもって非現実的です」

品質もわからない古古古米を10トン以上購入するのは、リスクが高すぎると話す雨間さん。

山菊米殻店 雨間瑞秀さん
「まずフォークリフトを持っている業者じゃなきゃ無理ですし、うちにフォークリフトありませんから。それを手降ろしとなると、340袋、何時間かかるんでしょうかね?

精米設備もありますし、お米屋さんに任せようって思ってくれたのかと、一瞬思ったんですけど、いざ蓋を開けてみたら10トンかと…10トンの精米はできませんね」

■いつ、どこで買える?「アイリスオーヤマ」は6月から販売開始 

一方、2022年産の備蓄米“古古米”の、大手小売りへの引き渡しが30日から始まりました。

「政府備蓄米」と書かれたシール。その手前を流れるのは米が詰まった袋。シールが貼られ、ダンボールに詰められていきます。…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20250530-6239816)

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