
備蓄米が29日から大手小売り業者に引き渡されます。また、30日からは身近な町の米店やスーパーからも随意契約の申し込みを受け付けます。コメを売る方・買う方、それぞれの反応は?
■玄米のまま?販売方法どうする
東京都内のスーパーで、コメの価格を見てみると どれも4000円を超えています。大田区のスーパーでは、安い備蓄米を希望していますが…。
スーパーマルヤス 松井順子代表
「こちらはブレンド米だが、備蓄米のブレンド米ではない」
5キロあたり4285円と、2週連続で最高値を更新しているコメの平均価格。今後備蓄米が手に入った場合、販売方法をどうするべきか悩んでいるといいます。
松井代表
「都内だと精米場があまりないので、玄米のままお客様に販売して、皆様が買っていただけるものなのか。精米をしてから販売するべきなのかどうか」
■“販売待ち”消費者は買い控え
大手小売業者には、29日にも随意契約の備蓄米が届く予定です。そのため、消費者には変化があったといいます。
松井代表
「(売れ行きが)パタッと止まってしまったところがある。きのうに関しては、全店舗で1桁しか売れていないような状況。(普段は)1店舗で2桁いく形だった。急に買い控えが始まってしまったか」
街の人に話を聞きました。
50代
「(備蓄米)待ってます」
「(Q.今買わずに?)はい。来週買おうと思っています」
30代
「備蓄米のほうが安ければ買う。遠くまで買いに行く」
申し込みが殺到し、上限の20万トンに達したため、一時停止すると発表された2022年産の備蓄米。一方で、まだ在庫がある2021年産の古古古米については…。
小泉進次郎農水大臣
「あさって開催予定の随意契約、新たな随意契約の考え方として、町のコメ屋の枠、それと中小のスーパーの枠は、別枠で設定をしていく方向で今調整をしています」
29日夕方にも、希望する事業者に説明会を開催し、30日にも契約の受け付けを始めます。
■町の精米店の受け止めは?憤りも
5キロあたり1800円程度になるという古古古米。町の精米店に話を聞きました。
飯塚精米店 飯塚隆夫代表取締役
「基本的には扱いたくはない。20万トンが割って10万トンになって、取って付けたように米屋に出てくるのは、違うんじゃないかと思いました」
当初、随意契約の対象を大手小売業者に絞ったことについて憤ります。
「全国の米屋ほとんどは精米機を持ってますから。量は少ないですが、玄米をいただければ店でやれる分の精米はできて、ある程度は販売はできた。最初にそっちへコメを回すべきだったんじゃないか」
古古古米の味の質についても心配しています。
「味は落ちているのでは。(古古古米は)銘柄にもよるが、香りもないでしょうね」
備蓄米の放出が急ピッチで進むなか、2024年産米を大量にストックしている卸業者はこう話します。
卸業者
「客が業務用の飲食店用やスーパー関係が多いので、切らせられないというところで、ある程度の蓄えはしている。どこの業者さんもある程度、年間分を新米の時期に確保する。売り渋るわけでなく、現状の客に毎月割り当てている。(備蓄米放出で)どこかで止まっている在庫が出てくることは考えにくい」
(「グッド!モーニング」2025年5月29日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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